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2018/11/07
ラフマニノフのピアノ協奏曲に続き、2018年第2作目のアルバムとして横山幸雄が挑むのは、ドビュッシーの「前奏曲集」。まさに横山ならではの透明感溢れる美音、精緻な息遣いが冴え渡ります 。ピアニッシモの究極な美しさをDSD11.2MHzフォーマットによる超高音質レコーディングでアーカイブ。巨匠への道を確実に歩む横山の「今」を刻印したドビュッシー・イヤーの最後を飾るにふさわしい名盤の登場です。
2018/11/07
横山幸雄が6年振りに満を持して開示するコンチェルト・アルバムは、ピアノ曲史上最も名高いラフマニノフ第2番とパガニーニ・ラプソディのゴールデン・カップリング。下野竜也指揮、新日本フィルハーモニー交響楽団とのアンサンブルは、ライブレコーディングならではの、ドライブ感溢れるまさにアドレナリン全開の名演。
コンサート当日、鳴り止まない拍手に応えて演奏したオマージュ・ア・ラフマニノフは、まさに横山からラフマニノフへの癒しのオマージュである。
2018/11/07
古典派からロマン派まで、バッハ、モーツァルト、ショパン、シューマンの至極の「幻想曲(ファンタジー)」集。横山が今、最も共感する偉大な作曲家たちの幻想曲と、横山のピアニズムの昇華は、圧倒的な説得力を持つ傑作となった。
完璧にコントロールされた美音をもって語られるフレーズ、陰影に富むハーモニー、あらゆるエディションを研究し楽曲を鳥瞰する明晰なアナリーゼ、それら横山幸雄の美質が織り込まれたこのファンタジー集は、昨年デビュー25周年を経た横山の熟成とさらなる飛翔を確信付けるものである。
2018/11/06
横山幸雄デビュー25周年記念アルバムは、横山幸雄の原点であり、その魅力溢れるピアニズムで多くの聴衆を魅了し続けてきたショパンの名曲中の名曲を横山自らが厳選、新たにDSDフォーマットでレコーディングされた。
25年という時間の変遷を経て熟成した深い芸術性は、聴く者に大いなる飛翔を印象付ける。収録されている再レコーディング曲を、以前のアルバムと比較するのもまた一興。まさに巨匠への道を確実に歩む横山の「今」を刻印した金字塔的アルバム。
2018/11/06
横山幸雄初のシューベルト・アルバムは、即興曲全8曲を収録。
アルバム・タイトルのアンプロンプチュ Impromptuは、フランス語で即興曲の意味ですが、このアンプロンプチュはまさにシューベルトを代表する名曲であり、かつピアノ学習者の必須曲。そのタイトルのとおり自由で叙情的な美しい8曲と、横山幸雄の究極の美音とのマリアージュは、まさに至高の芸術美を現出している。
2018/11/04
当代きってのヴィルトゥオーゾ・ピアニスト横山幸雄が、とうとう神聖の領域モーツァルトに挑戦、ここに初モーツァルト・アルバムを世に問う。
従来、ショパン、リスト、ベートーヴェン他様々なアルバムで何れも極めて高い評価を獲得してきた当代きってのヴィルトゥオーゾ・ピアニスト横山幸雄と、その芸術家の本質全てをガラス張りにされてしまうモーツァルトという神の芸術との昇華はいかに。
ボーナス・トラックとしてプレイエル・ピアノによる「きらきら星変奏曲」を収録、実にトータル収録時間は91分37秒! 横山が教授を勤める上野学園石橋メモリアルホールでのセッションレコーディング。
2018/11/04
横山幸雄が問う自身初のシューマン・ピアノ・アルバム。ここで横山が選曲した曲は、シューマンのピアノ作品中、最高傑作とも言われるクライスレリアーナ、そして極めて高いレベルの技巧と音楽性を要求されるピアノ・ソナタ1番という、いかにも当代一流のヴィルトゥオーゾとして名を馳せる横山らしい大曲の選曲である。
40歳を超えてまさにピアニストとして円熟の境地に達しつつあり、従来の完璧な技巧とともに、ダイナミックでスケール感溢れる「動」と、時にささやくような究極のソット・ヴォーチェ「静」のマリアージュは、聴き手を深い感動の境地に誘う。このアルバムは、成長著しい「今」の横山の非凡な才能を刻んだ金字塔として記憶される名盤であろう。
2018/11/04
当代きってのヴィルトゥオーゾ・ピアニスト横山幸雄が7年振りにオールリストアルバムを世に問う。過去、「超絶技巧練習曲集全曲」「ヴィルトゥオーゾ名曲集」等でリストの真髄を示してきた横山が、満を持して「ソナタ」を開示した。完璧な技巧によってテクニックの呪縛から完全に解き放たれた時、作品に内包する音楽的本質はくっきりと浮かび上がり、技巧とは唯、純粋に音楽のためにのみ奉仕されるべきものであることを我々に示してくれる。
横山が教授を勤める上野学園石橋メモリアルホールでのセッションレコーディング。 横山幸雄は、10代後半でブゾーニ、ロン=ティボー、ショパン・ピアノコンクールに上位入賞し、いまや日本を代表するコンサート・ピアニストである。デビュー当時から、その早熟ぶりが大いに話題となり、現在に至るまで音楽界の第一線で活躍し続けている。
なかでも、ショパンのピアノ独奏曲212曲をすべて暗譜で弾き切ったギネス記録は、私たちの記憶にも新しい。このギネス記録を打ち立てたのは2011年…横山にとってデビュー20年という節目の年でもあった。近年の彼は、毎年9月上旬に東京オペラシティにおいてリサイタルを開催。2008〜10年はショパンのシリーズを手掛けた。デビュー20周年の2011年はリスト生誕200年にもあたり、オール・リスト・プログラムを組んだ。
昨年9月も横山はリストを披露しているが、その時のプログラムの一部をその月のうちにレコーディングした。 横山の正確無比な演奏技術は、彼のピアノにおける魅力のひとつである。同時に、彼が演奏で見せる超人的な集中力とその持続は、他の追随を許さない。確固とした解釈をもとに、綿密に練り上げられた作品構成は極めて正統的で、王道を歩むといっても過言ではない。
これまでの横山の演奏に接して感じるのは、自分自身を極めようとする彼の意気込みである。ショパンの全曲演奏もその表れなのかもしれない。演奏の完成度についても、そして作品の解釈に関しても、横山はあらゆる妥協を拒み、究極の自分自身の姿を追求する。また、レパートリーをいたずらに拡大することに慎重にも見える。むしろ、特定の作曲家に自分自身のすべてを投影させようとしているように感じられる。そのひとつが、リストである。
このアルバムの中心をなすのは、《ピアノ・ソナタ ロ短調》。複雑な内容をもつこの作品に対し、横山は強い緊張感あふれる演奏によって、音楽のストーリーを劇的に作り上げた。音の色彩や響き、そして質感のバランスにも優れており、エチュードや小品に至るまで細やかなディテールや微細な陰影をつけ、音楽にドラマティックな側面をもたらしている。また、過度に感傷的にならないロマンティシズムも、彼の持ち味だ。 まさに横山の風格と存在感が遺憾なく発揮されたアルバムである。